仕方がないと言われて相談しても仕方がない気分になる

ようやく子犬の三回目の予防接種が済んだ。
この時期の子犬の成長は早く、一ヶ月違うだけで体の大きさも精神年齢もかなり違うように思う。
既に子犬は成犬並みに大きくなり、自我が芽生えている。
以前の愛犬の時には、一ヶ月散歩デビューが早かった事もあり、社会化が上手く出来た。
しかし今回はさらに成長するまで私達二人以外の誰とも接する事なく過ごし、ましてやこの臆病な性格。社会化が心配でならない。
だがそれよりも目下の心配事は食事。
なかなかフードを食べてくれず、適正量にはほど遠い。
1粒食べさせるのに苦労しているような状態で、あれやこれやと試行錯誤して何とか最低限生きる為の量だけは食べている。
予防接種の時、医師にそれを相談した。
「どのフードでもなかなか食べてくれなくて…」
「そういう子はいますよね」
医師はそう言いながら、奥の部屋からドッグフードのサンプルを持ってきた。
「これは食いつきが良いと評判ですから試してみて」
そう言って渡されたが、どのフードにも見向きもしないのに、あまり期待出来ない。
当然子犬は痩せている。
子犬といえばコロコロで丸々しているぐらいが可愛いのに、ガリガリで心配。
それも医師に聞くと、「確かに痩せているけど、点滴をする程でもない」という事。
だがこんな幼い時期にそんなギリギリの状態で良いのか?
体を作る為には今が一番大事な時期では?
しかし医師はこういう食欲の無い犬を見慣れている様子で、「皆さん色々苦労されています」と言い笑っていた。
「どうすればいいですか?」と私が聞くと、う~ん…としばらく沈黙した後で、一言回答。
「仕方ないです」
あぁ、これ以上相談しても仕方がないとこちらも感じた。
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