老後に物を減らして子に迷惑をかけないと言える親

昨日書いた、着物の話。
実家の母が、不用品を処分して欲しいと言う。
以前母は義姉にこの着物をあげると言ったらしい。
その時、「この着物は高かったので大切に着て欲しい」と付け加えて。
そんな事を言われて喜ぶ嫁がどれだけいるのだろう?
いや、姑と仲が良かったり、本当にその着物が欲しければ嬉しいかもしれない。
だがそうでなければただ負担なだけ。
案の定、義姉には「それって着なくちゃいけないんですか?私は着物を着ませんので」とキッパリ断られたらしい。
母は、「折角こんな良い着物をあげるって言ってるのに…あんな言い方しなくても」と愚痴っていた。
姑相手に思っている事をスパッと言える義姉が羨ましい。
母は、「老後は物を減らさないとね。子供に迷惑をかけないように物を少なくして死んでいかないと」と言うが、実際本人がいなければ適当に私が判断して売るなり捨てるなり、好きなように出来る。
こんな風に一つ一つの物を「ああしたい、こうしたい」と処分の方法まで生きている間に言われる事の方がずっと疲れる。
もちろん思い入れのある物の行く先を希望するのは分からなくもない。
だがそこは老人。子の手を煩わせてしまう事を考え、「好きなように処分して」と言うのがデキル親というものではないか。
そういう親ならこちらも、「これはどうする?」と一緒に相談したくもなるが、何倍にもなってあれこれ要求が返ってくる親だと聞く気にもなれない。
それなら自分でしろ!と。
なので「老後に物を減らして子に迷惑をかけない」と言えるのは、生きている間に自分自身で物を処分出来る人に限ると思う。
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