過去にお金をもらったのだから親を大切にするのは当たり前

実家の母から、「眩暈、吐気、血圧高い。体調悪い」とだけ書いたラインが来た。
電話がかかってくるのも鬱陶しいが、こういった暗号のような体調不良メールも心が沈む。
心配だからではない。
心配して欲しいと伝わってくるのが重い。
だが近くに住む娘として、放っておく訳にもいかず実家に行ってきた。
すると母、待っていましたとばかり喋る喋る。マシンガントーク。
誰がどうしたとか、あの人はこう言ったとか…他人の噂話ばかり。
「それで体調はどうなのよ?」と私が聞くと、「血圧が高過ぎるからいつ倒れるか分からないわ」と言いながらも元気に話し続けるので、多分大した事はないのだろう。
そして他人の噂をする中で、母は知人男性の事を言い始めた。
「息子夫婦と上手くいっていないらしいのよ。家を建ててあげたのに…って文句を言っているわ」
母の知人には子と同居している人が多く、この男性も息子夫婦と同居している。
家を建ててあげたと言っているが、息子夫婦が結婚する時、父であるこの男性が同居を決めて家を建てた。それも二世帯住宅ではなく完全同居住宅。
「息子夫婦が親に冷たいらしいわ。家に住ませてもらっているくせにね」と、母は続けた。
なので私は言った。
「そんなに嫌なら息子夫婦に出ていけと言えばいいのに」
子の立場からすれば、「同居なんて嫌なのに一緒に住んであげている」と思っている可能性の方が高いのでは?
私は母に、「子が同居してくれていると感謝する気持ちが無いから嫌われるのよ」と言った。
すると母は、「お金を出してあげたのに、どうして感謝までしないといけないのよ」と怒り始めた。
こういう親は嫌われる。
そして母は私にまで言い始めた。
「ころりにだって結婚する時、お金を出してあげたでしょ?」
はぁ、だから?何を言いたい?と私はムカムカした。
確かに私が結婚する時に母は家財資金を出してくれた。
もちろんそれは感謝すべき事なのだろうけど、今ではそれを意地でも拒否すれば良かったと後悔している。後々こんな風に押しつけがましく言われ続けるなら。
それに母自身も、結婚する時には親に家財や住宅購入資金を出してもらったらしい。
だがそれを感謝しているのを聞いた事がない。むしろ、「みんなもっと多額の援助をしてもらったのに、私はあの程度」と文句を言っていた。
こういう会話をするといつも思う。
いっそ母に全額お金を返し、堂々と縁を切りたいと。
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