子犬を愛犬と呼べる日まで

子犬の名前が決まらない。
子犬を迎える前から、名前の候補をいくつか考えてみた。
しかしどれもしっくりこない。
愛犬の時は夫が名前を決めた。
それも初めて会った瞬間にすぐ名前が浮かんだらしく、一瞬で決まった。
二人で、「ピッタリだね」と喜んだのを思い出す。
だが今回は…浮かばない。
夫は私に、「今回はころりに任せるよ」と言い、考える気も無い様子。
愛犬の時にはあれ程嬉しそうに名前を決めたのに…と思うと何だか寂しい。
しかしそう言う私も同じで、楽しく名前を考えるというより、「早く決めなくては」というプレッシャーに追われている。
現在子犬は色んな名前で呼ばれてお試しされている状態。
これではいけない、子犬が混乱する。
そして私がこうして子犬の事をブログに書く時、ある事に気付いた。
この子犬を「愛犬」とは書けない。
書こうとすると違和感がある。
この子は「子犬」とか「ワンコ」という書き方なら出来るのだが、私の中の愛犬は十数年一緒に暮らしたあの子だけなのだ。
名前がすんなり決まらないのも、この子への想いが足りないからなのかな…と思ったり。
さらに子犬の時期は今だけなのに、なぜかこの子の写真を撮る気持ちになれない。
いや、最初に我が家に来た日には「撮っておかねば」と思いスマホで1枚だけ記念に撮った。
しかしなぜか愛犬の時のように、頻繁に撮りたいと思わない。とても可愛いのに。
まだ頭の中は愛犬の事でいっぱいで、子犬はあくまでも子犬。愛犬ではない。
いつかこの子犬を「愛犬」と呼べる日がくるのかな。
今はただゆっくりとした時間を子犬と過ごしている。
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