新しい家族を迎える日

新しい犬のお迎えは、夫の帰宅後に行く予定になっていた。
しかし夫、帰宅した途端、眩暈がすると言う。
愛犬がいなくなって以降、夫は時々眩暈があるらしい。
特に病気という訳でもなく、夫婦揃って更年期障害のような。
「私一人で行ってこようか?」
そう夫に言ってみたが、「大丈夫、一緒に行く」と言うので二人で迎えに行く事になった。
ショップに入り、真っ先にその子犬を見に行った。
するとたった一週間だが何だか雰囲気が変わったような…。
だが相変わらずケースの中でピョンピョン飛び跳ねて笑っていたので安心した。
早速店員に声をかけて手続きをする事になった。
しかしその前に、一応確認しておきたい事がある。
前回来た時、私も夫もこの子に魅了されてしまい、その他の事など気にする余裕が無かった。
ショップで売られている他の子たちは全員健康状態を記入した札が表示されていたが、この子はまだショップに来たばかりだったのでその札が空欄だったのだ。
もしどんな病気を持っていようとも迎えるつもりだったが、やはり最初に確認しておきたい。
それで店員に聞くと、「それも含めて今から説明しますね」と、そこから長い説明が始まった。
最近のペットショップはこんな風になっているのか…と驚く程、様々な事を説明、確認、署名をした。
丁寧で至れり尽くせり。
そしてアフターフォローや半年以内に先天性の病気が発覚した場合の返犬(⁉)や交換(⁉)もあるらしい…
物じゃないのよ!と反論したくなる。
だが対応してくれた店員が、長年この仕事をしているのかとても犬について詳しかったり、現在のペットショップ販売の欠点まで話し、本当に犬好きなのが伝わってきたので好感が持てた。
そして肝心の健康状態だが。
もちろん概ね健康。
だが二ヶ所だけ軽い疾患があった。
―――続きます。
特に気になったのが関節。グレードは低いが膝蓋骨脱臼がある。
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