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悩んだ末の決断と「また来るね」







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―――前回の続き。


十数年前の記憶が蘇る

それからも私達はその子犬の前でしばらく見続けていた。どれだけ見ていても飽きる事がない。



そしてそこから何と2時間近く、店の駐車場の車の中で、店が閉店する間際まで話し合った。というか決められずにいた。

そもそもまだ今すぐ犬を迎えるとは思っていなかった。
あくまでも見て癒されるだけのつもりだったのに、まさかこんな展開になるとは。

私は夫に言った。

「どう?あの子を迎えたい?あなたがそう思うなら私は賛成するよ」

私自身も十分あの子に心惹かれたが、夫はそれ以上に見えた。
この数か月、夫は愛犬の事ですぐ感傷的になり、一人で泣いている姿を何度も見かけ、夫まで鬱病になってしまうのではないか…とずっと不安だった。

この数か月は私も辛かったが、夫を心配する事である意味自分を保てたような気もしている。

なので私は自分が犬を迎えたいかどうかという事以上に、夫が元気になって欲しいという気持ちが強かった。

でも本音を言えば、夫が「あの子を迎えよう」と言ってくれるのを期待していたような気もする。
自分では決断出来ないので、夫がそう言ってくれるのを待っていた。







だが夫もかなり迷っていた。

こんなに早く新しい子を迎えるなんて愛犬に申し訳ない。
もっと愛犬の事だけを想い続けるつもりだったのに。

そんな会話を繰り返し、時間ばかりが過ぎて行く。
そして、今日は諦めてまた出直そうかという事になり、私は最後に夫に聞いた。

「もし次に来た時、あの子がいなくても後悔しないよね?」

すると夫が即答した。

「後悔すると思う」

その言葉を聞いた瞬間、私は言った。

「あの子を迎えよう。そうしよう」


私が夫の背中を押した。
十数年前、夫が私の背中を押してくれたように。

ジャージの記憶|うつ病患者が犬を飼う

どうしても捨てられない古びたジャージが一着ある。/p>



閉店ギリギリに店内に戻り、先ほどの店員に声をかけた。

「決めました。飼います」

すると店員は嬉しそうな顔で「ありがとうございます」と言いつつも、「今日はお渡し出来ないので、引き渡しは一週間後となります」と言った。

この犬は店に来てからまだ日が浅く、健康診断等が全て終わっていないので、全て完了してからになると言う。

さらに、「とりあえず今日は前金の1万円をお支払い頂き、予約状態となります」と言い、もし後日事情が変わり飼わないとなれば、前金は返金されないが、そのままキャンセルしても良いと言うのだ。

何だか二時間も迷い考えたのに拍子抜けしたような気持ち。
それに予約だとかキャンセルだとか、まさに商品扱いなのが嫌だった。

そもそもペットショップで「買う」というのはそういう事なのだろうけど。

私達は前金を払い、最後にその子犬の顔をみて「また来るね」と言いショップを後にした。






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Posted byころり