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あの子が待っていてくれた

ころり

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先日ネットで見つけた「似てる子」に会いに行った。

だがあくまでも見に行く、会いに行く、それだけ。

私達夫婦の間にはまだ今すぐ犬を迎える心の準備が出来てない。

似てる子

日課のように保護犬やペットショップのサイトを見ている




ペットショップの入り口から奥の方に歩いていくと、ガラスのショーケースの中にたくさん子犬がいた。

だが私は一瞬でその「似てる子」を見つけた。

嘘のようだが、本当にその子のいる部分にスポットライトが当たっているかのように、輝いて見えた。

私はその子から目が離せず、胸が熱くなった。

写真で見るよりずっと似てる。
顔が、姿が、というより、表情やこちらを見ている雰囲気がソックリだった。

この数か月、何度もペットショップを訪れて子犬を眺めてきた。
同じ犬種もたくさん見たし、何となく愛犬に似ていると思う子もいた。

だが今回のように、ギュッと胸が締め付けられるような感情になったのは初めてだった。







「似てる、似てるね、似てるよね」

私は何度もそう言い、隣にいた夫を見た。

夫は何も言わず、その子犬を見つめていた。
ジッと見つめ一瞬たりとも目を離さない。

私は一人興奮し、「ね?あの子が小さい時とソックリだよね。ヤンチャそうな感じとかも本当に一緒よ」と言いながら、私もまた子犬を見続けた。

その「似てる子」は陽気で明るいタイプに見えた。

他の客がその子の前で指を回しジェスチャーすると、嬉しそうに尻尾を振りながら笑っていた。

私はその様子を見ながら、自然と自分も笑顔になっている事に気付いた。

しばらくその子を夢中で見続けていたが、ふと振り返ると夫がいない。

あれ?どこに行ったのだろう…。

そう思い、ペットショップの店内を探した。

すると…

誰もいない売り場の陰で夫が嗚咽していた。

えー?どうした?
また感情が抑えられなくなった様子。
愛犬の事になると夫の涙腺は崩壊してしまう。

「大丈夫?」

私がそう聞くと、夫はやっと言葉を発した。

「ここにいた。あの子が待っていてくれた」


―――続きます。


十数年前の記憶が蘇る

それからも私達はその子犬の前でしばらく見続けていた。どれだけ見ていても飽きる事がない。






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Posted byころり