言葉のキャッチボールが必要

ダメだ。
どうしようもなく気持ちが沈む。
頑張ろう、気にしない、前向きに。
色んな言葉を自分にかけてみるが、頭と心が一致せず、黒い雲に覆われたような重い気分が消えてくれない。
体調が良くなれば気分が改善するのか、気分が改善すれば体調が良くなるのか…。
昨夜も眠れず、久々に海外ドラマを見た。
「THIS IS US」
特にハマって見た訳でもなく、眠れぬ夜の時間潰しにぼんやりと眺めていた。
そんな中で、主役の一人ランダルが精神的に不安定になり、「言葉のキャッチボールが必要だ」と吐き出すように言うシーンがあった。
そのシーンを見ていて私は今の自分の心情と重なり、胸が痛くなった。
何か分からないけど一人で自分の内側に悶々と抱えてる気分。
何でもいい。
くだらない世間話でいい。
誰かと言葉のキャッチボールをすれば、この不安定な気分が少しでも楽になるような気がした。
昨日、夫が職場での話をし始めた。
「病院に行っても腰痛が治らない話をしたら、あの病院は評判が悪いって教えてくれたよ」
夫には体調不良の話をする相手が私以外にもいるのだと感じた。
さらに、夫は色んな話を続けた。
「Mさんがね、また始末書を書いていたんだよ。だから気になって色々アドバイスしているんだけどね」
夫には私以外にも心配する相手がいる。
夫は職場での上司や同僚、後輩や部下達との会話を、愚痴交じりで、それでいてどこか愛情を込めて話しているように感じた。
私は心から羨ましかった。
「あなたにはそういう会話が出来る相手がいて羨ましわ」と私が言うと、「そんな事ないよ。誰とも仲良く無いし、仕事を辞めればそれきりの関係だし」と言った。
でも今の私には、そういう何気ない言葉のキャッチボールが羨ましく感じる。
夫の職場での話を聞くのは寂しくもあり、楽しかった。
自分の孤独を感じるものの、夫を通してしか他人の言葉が聞けないから。
*体調へのコメントありがとうございました。私と同じ症状の方のコメントも頂き、何よりも嬉しく救われる内容でした。今の私はこういう女性同士の会話を求めているのだと実感しています。
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