自分でも予想外の感情崩壊

ずっと体調が悪く、なかなか改善しない。
何よりも辛いのが首から背中にかけての痛み。
朝起きた瞬間から痛みを感じ、夜ベッドに入るのも痛くて気分が滅入る。
以前同じ症状になった時も整形外科を受診したが、特に問題は無いと言われて原因不明だった。
しかしその後抗うつ剤を服用すると嘘のように痛みが消えた。
精神的ストレスが痛みの症状として出る場合があるらしい。
今回もきっとそれだ。
しばらく迷っていたが、ズルズルと我慢して痛みを長引かせるより、早く薬を飲み始めた方が良いように思った。
何より早くこの痛みから解放されたい。
そこで久しぶりに心療内科を受診した。
「久しぶりですね。最近調子はどうですか?」
医師にそう聞かれ、私は少し前にパートを辞めた事や、その仕事や親との関わりで感じていた昨年からのストレスの話などを簡単に話した。
仕事は過ぎた事だが、昨年からのストレスなども少しずつ積み重なっていたのかと思ったので。
…というか、心療内科に行くと、何かしらストレスの原因を説明しないといけない気がしてしまう。
そして私は続けた。
「そんな感じで少しずつストレスがたまっていたと思うのですが、更に先日、飼っていた犬を亡くしまして…」
と、そこまで言った瞬間、猛烈に感情が溢れて言葉が出なくなった。
私はまさかこんな事態になるとは想像もしていなかった。
以前から愛犬を知っている人や、ペットを飼っている人にこの事を話すと感情的になってしまう事は想像出来ていた。しかしペットに興味がない人や、今回のように全く無関係の医師などには客観的に説明できると思っていたのだ。
それに少し前に、ペットショップで話しかけられた店員には落ち着いた気持ちで愛犬の事を話せた。なのにどうして…。
何をするにも首から背中の痛みが気になり、まるでロボットのような動きになっている。.
私は声を出そうとしても嗚咽になってしまい言葉にならなかったが、医師は驚く風でもなく慣れた様子で、じっと私を見て落ち着くのを待っているようだった。
その後、私は何とか気持ちを落ち着かせ状況を説明し、「それでストレスからくる痛みなのかと思うのです」と言った。
医師は「そういう事もありますね」と言い、「それでは以前と同じお薬でいいですか?」と淡々と処方をすすめた。
この医師は冷めているというか、いつもこんな感じなのでこちらも期待感がない。薬さえ出してくれれば良い。
それにしてもショックだった。
自分が他人の前でこれ程感情が崩れてしまうなんて。
全く前進していない自分を改めて実感した。
よく読まれている記事