ここは100円均一の店ですか?

昨日、100均の店で買い物をしていると、突然声をかけられた。
「すみません、ここは100円均一の店ですか?」
70代後半か…という女性。
上品そうな雰囲気で、身なりもきっちりしている。
私が「そうです」と答えると、「ありがとうございます」と言い商品を見始めた。
しばらくして、「そうだ、この店は100円だけでなく200円、300円の商品もある事を伝えた方が良かったかも」と思い見渡したが、先ほどの女性は見つけられなかった。
それにしてもあの年代になると、ここがどんな店なのかも分かりづらいのか…と思うと、些細な事でも大変だなぁと思う。
以前、総合病院に行った時も、精算機の前で見知らぬ高齢女性に声をかけられ、精算の方法を聞かれたので手伝った事がある。
その時も80歳ぐらいの人だった。
あぁいう人を見ると勇気づけられる。
分からない事は周囲に聞きながら、頼りながら、自分で生きていくしかない。
最近また実母から電話があり、病院への付き添いを頼まれた。
調子が悪くて一人で行けない訳でも、重大な病気という訳でもない。
ただ初めての病院に行くので、「ころりも先生の顔を見て状況を把握しておいてもらった方が今後の為に良いと思って」と言う。
1回の受診で終わるのか、今後長くお世話になるのかも分からない。
だからこそ、今後長く通院する事になった場合に備えて、最初から一緒に行くべきだと言うのだ。
それを言われた時には、「仕方がない、これも娘の義務か」と思い受け入れたが、時間が経つにつれ、そこまでする必要があるのだろうか…とイライラが膨らんできた。
本当に付き添いが必要な状況になってからでも良いのでは?
それも母は私よりずっと元気で話し出したら止まらない。医師との会話も私はただ立って聞いているだけで、母は一人で質問し十分自分で医師の説明を理解出来る。
先の100均や精算機の前で一人頑張ろうとしている人を見ると手を差し伸べたくなるが、本人から「あなたは手伝うべき」と言われてしまうと、「それを言う強さがあるなら一人で大丈夫でしょ」と思ってしまう。
どこまでが娘の義務なんだろう…と毎回悩んでいる。
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