良い影響をくれる話

先日も書いたように、以前の職場でよく会う男性がいて、会えばいつも会話していた。
先日、あっという間に辞めてしまった仕事。...
その会話の中で、同年代という事もあり健康の話になった。
その男性は昨年、病気で倒れ救急車で運ばれたらしく、その時にはもうダメだと思ったと言う。
今は普通の生活が出来ているようで良かった…と思うと同時に、私はその時その男性の妻はどれ程不安だっただろうと想像した。
今の時代、まだまだ先の人生は長い。
夫が命に関わる病気になるなんて、私なら…と想像すると怖くなる。
その男性の妻も専業主婦で友人がいないらしいので、夫がいなくなれば独りぼっち。いくら母親と仲が良いとはいえ、いずれ親は先立ってしまう。そんな孤独に耐えられるのか。
そしてその男性の家庭はどうなのか分からないが、私の場合は夫がいなくなれば働かざるを得ない。
しかし今こうして引きこもり主婦なのに、今更フルタイムで長時間他人と関わる事が出来るのだろうか…自信がない。さらにそんな私を雇ってくれる企業も無いだろう。
「奥様は不安だったでしょうね」
私がそう言うと男性は、
「それ程でも無さそうでしたよ。僕の保険金はしっかりかけているらしいから」と言い笑った。
冗談なのかもしれないが、この男性の妻の話を聞いていると、何から何まで大らかというか、ポジティブなんだなぁ…と感心する。
私が「健康診断にも行かないといけないけど、なかなか足が向かなくて」と言った時もその男性が、「うちの奥さんは一度も健康診断に行った事がないし、行く気もないみたい」と笑っていた。
健康診断に行かない事が正しいとは言えないだろうが、ただ、私のようにどうせ行かないのなら、いっそクヨクヨ悩まない方が余程精神衛生上良いような気がする。
まさに病は気からで、私は自分で自分を病気にしてしまうタイプだ。
あの男性から妻の話を聞くのが毎回楽しみで、いつも元気が貰えた。
仕事を辞めた事は後悔していないが、あのポジティブな話が聞けなくなった事が少し寂しい。
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