引きこもりインタビュー依頼

長くブログをやっていると、色々な勧誘や依頼メールがくる。
広告掲載依頼や、記事掲載依頼、相互リンク等々。
中には、ライターとして記事を書いて欲しいという依頼もあったりする。
だが私は全てスルー。
広告関係はもちろん、ライター依頼もほとんどがよく分からない企業や個人だったりする為、関わるのが怖いし面倒だから。
しかし昨年の秋頃、ある企業から「引きこもり」についてインタビュー形式で記事を書いて欲しいという依頼があった。
いつもなら目にも留めないが、その時はしばらく迷った。
誰もが知っている企業であり、こんな私でも読んだ事のある雑誌への掲載だったから。
怪しさは一切ない。
さらにそのメールに、「無理はされないで下さい」というような引きこもり人間への気遣のある言葉まで書かれていたのが印象的だった。
ランキングサイトからこのブログを見つけられたと思うので、きっと他にも同じ依頼を受けた方もいるのではないだろうか。
だが結局私はそのメールに何も返信せずスルーしてしまった。
その依頼内容をざっと読んでいると、「引きこもり」について詳しく聞きたいようだった。
もちろん私は筋金入りの引きこもりだ。
だが例えばそのメールに、「引きこもりになった経緯などをお聞きしたい」と書かれていたので、その時私は改めて私の引きこもりの歴史を思い返してみた。
すると、私の引きこもりは「子なし」とセットになっていると思った。
そもそも性格が暗くて社交性が無く、精神的に弱いので引きこもり要素たっぷりの私。
だが目に見えてハッキリと社会から離れてしまったと感じるのは、やはり子なし主婦になった頃。
もし子供がいたら、こんな性格でも未だに仮面をかぶり、無理をしてママ友の世界にしがみついていたかもしれない。
なので私にとっては引きこもりは結果であり、「引きこもりで辛い事」とか「引きこもりで悩む事」というよりは、「子なしで辛い事」や「子なしで悩む事」の方が多かった。
それで何だか先方の望む答えでは無い気がして(と勝手に判断し)、結局その依頼は受けなかった訳だが…。
だが今思うと、私にたとえ子供がいたとしても、50代、60代…結局どこかの段階で仮面が剥がれ、引きこもりになっていたような気がしている。
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