突然のクビ宣言?これも一応円満退職

今日は朝から勤め先の社長から電話がかかってきた。
先週、私は仕事を辞めさせて欲しいと伝えたばかり。
久々に会社に出勤し、やはり辞めさせて欲しい事を伝えた。
社長に何を言われても私は辞める意思を曲げなかったが、社長も最後まで「すぐに返答はしかねます」と言い、その話は中途半端なまま保留になっていた。
朝から何の用だろう?
出勤日はまだ先の予定。
その出勤日を変更して欲しいという連絡だろうか。
そんな事を思いながら電話に出ると社長は、今までになくなぜか明るい。
「あ、ころりさん、朝早くからすみません、先日の件ですが」
と、いきなり私の退職の話をし始めた。
そして私が意味も分からずただ相槌を打っていると社長は、
「あれから色々考えまして…ころりさんに出勤して頂くのが大変そうなので、先週で終わりという事でもこちらはいいのですが、どうですか?」と言われた。
いきなり過ぎて一瞬狼狽えた。
「え?あの…このまま退職という事でしょうか?」
「はい。その方がころりさんも良いかと思いまして」
それはもちろん助かる。
だがこの数日の間に社長に何があったのか?
あれ程渋い顔をして、「賛成しかねます」とか何とか言っていたのに、まさかの突然の退職。
というか、これってクビって事?
いや、でも自分から退職したいと伝えたのだからクビとは違うか。
どちらにしても、急な展開ではあるが、私はこの電話一本で今日付の退職となった。
時々しか行かない仕事だったし、座っているだけのような仕事だったので、職場には私物など一切ない。だからこそこんな辞め方が出来る。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。お世話になりました」
私がそう言うと社長は、「いえいえ、こちらこそありがとうございました。それでは」
と、速攻で電話が切れた。社長の声は最後まで明るかった。
一応これも円満退職と言えるのだろうか。
何だかクビになったような気持ちも残るが、でも肩の荷が下りたような…気が抜けたような感じ。
だがさすがにこのままで終わってよいのか…。後日菓子折りでも持って行くべきか?でも最後の社長の電話の切り方は、「これっきりさようなら」とでも言っているかのようだった。
でもとりあえず…
「もうどこにも行かないからね」
そう言いながら眠っている愛犬を撫でるととても幸せな気分になった。
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