意外な心遣いで気持ちが揺らぐ

今日も愛犬の体調が悪い。
ほとんど動けずトイレまで歩く事も辛そうなのに、何とかその場所まで行こうとして、でもたどり着けずに途中でお漏らしをする様子を見て悲しくなる。
どこでお漏らしをしてもいい。
無理せず布団の上でそのまま垂れ流してくれてもいいのに。
それでも教えられた場所に行こうとする愛犬が不憫でならない。
この様子ではとても放っておけない。
しかし昨日は親だったが、今日は仕事の予定があった。
昨日の時点で無理そうだと思っていたが、やはり今朝から様子を見て、会社の社長に電話をした。
「犬の調子が悪いので休ませて頂けますか?」
この社長はペットを飼った事がないと以前聞いた事がある。
時々会話をしていても、興味が無さそうなのが伝わってきた。
なので「犬の為に休む」なんて、理解してもらえないだろう…と覚悟しつつ言ったのだが、意外にも社長は快く了承してくれた。
「分かりました。また都合の良い日に来て下さい」
何て適当な…いや、臨機応変な会社なのだろう。
普通ではあり得ないのでは?
だが逆に言うと、私がいかに役立っておらず、いてもいなくても良い存在だとという事が分かる。
「勝手を言ってすみません」
私がそう言うと、社長が言った。
「いや、僕も犬を触った事があるから気持ちは分かりますよ」
???
その返しの意味がいまいちよく分からなかったが、どうやら社長なりに私に合わせようとしてくれたらしい。
正直、この社長が苦手で、犬の事もあるしこれを機に辞めようかと思っていた(今も思案中)
だがそう決めた途端、こんな気遣いのある態度をされると、「あれ?私の我慢が足りないのかな?」と自己嫌悪になる。
とりあえず今日も犬のそばにいられて良かった。
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