心が乱されず穏やかに過ごせる事

今年も今日で終わり。
毎年年の初めには「今年は良い年でありますように」と心から願う。
家族の健康が一番の願いだが、それと共に「心が乱されず穏やかに過ごせる事」、それが私にとっての良い年だ。
そういう意味では、今年も残念ながら良い年だったと感じられずにいる。
特に夏の終わり頃からは気分が落ち込み過ぎて、今では安定剤を服用せずにいられない日々。
先日、昔の知人から喪中はがきが届いた。
もう10年以上も会っておらず、この先もきっと会う事がないと思う。
そのうち年賀状のやりとりも消えてしまいそうな関係だ。
しかし私はその喪中はがきを見て、一人で生きる事を考えさせられた。
彼女は私と同年代で、母と子の二人暮らしだった。
兄弟もおらず一人っ子で、自身は結婚もしていない。
彼女と最後に会ったのは30代の頃だったが、この先結婚する気もない彼女は、「親がそのうち亡くなれば私は天涯孤独よ」と少し冗談めかして笑っていた。
私はこの喪中はがきを見た瞬間、その時がきてしまったのね…と彼女の事を案じた。
そして他人事ではなく、自分もいつかそういう時がくるかもしれない。
彼女は私と違いとても自立していて精神的にも強い。そうならざるを得ないのだろうが、専門職の仕事を持ち、収入はその辺の男性よりもずっと安定している。さらに仕事関係の付き合いが幅広く、きっと親を亡くしてもしっかり生きているのだろうと思う。
それに比べて私は夫がいなければ経済的にも精神的にも生きていられないような人間だ。
私も頑張って少しは他人と関わらなくては…
そう思い外に出たりもするが、結局人と関わると勝手に傷つき、「今年も心乱された1年だった」なんて愚痴っている。
来年は無理せず生きたい。
喪中はがきの知人のように強くなれればいいけれど、結局私には無理なのだ。
無理なのにあんな風にならなくてはと必死になる事で、余計に自分自身を追い詰めた一年だった。
ダメな自分を受け入れる。自分自身を諦める。
来年はそうありたいと思う。
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