便利過ぎて不安になる
先日の物忘れの記事に、多くの方からコメントを頂きありがとうございます。
私はいよいよヤバイかもしれない。先日、夫に頼まれた事を忘れて失敗してしまった事を書いた。
その前の夫からの頼まれ事の記事と、このキャッシュカードの記事に対してのコメントが予想外に多く、「あるある、私も」という共感を頂き、私もどこか安心したような…。(いや、してはいけない?)
キャッシュカードも私と同年代の方では「よくある事」のようで、「クレジットカードを挿しっぱなしで忘れた事もある」という方もいた。はい、私もブログに書かなかったものの、同じようにクレカをガソリンスタンドで挿したまま忘れそうになる経験は多々ある。
最近はその予防として、ガソリンスタンドではプリカを使用するようにしているが、情けない事にそのプリカを機械から取り忘れ、2万円程を失ってしまった事まである。どこまで酷いんだ…私の物忘れ。

先日、愛犬を動物病院に連れて行った時、パニックになりながら受付に走ってきた人がいた。40~50代ぐらいの女性。
「どうしよう!車の鍵が開かないんです!」
女性の犬は診察を終えたらしいが、駐車場で先に犬を車に乗せ、女性は荷物を病院の入り口に置いていた為一瞬取りに戻ったらしい。(駐車場は病院の目の前なので、犬を待たせるのは30秒程)
その時、癖でつい車の鍵をかけてしまった。
そして荷物を持って、急いで車の鍵を開けようとすると、開かない。
その女性の持つ車の鍵はスマートキーのようだったが、車のドアノブをタッチしても、鍵をどう触っても鍵が開かないと言う。
どういう事?なぜそんな事が?
その女性は完全にパニック状態で号泣していた。
それもそのはず、この暑さの中、車には犬が乗ったままになっているのだ。
受付の人も顔色が変わり、奥から獣医師も飛び出てきた。
待合室にいた犬連れの男性を含め、数人がその女性の車まで行き、しばらく診察どころではない騒ぎとなった。
結果、数分後に獣医師達が安堵した様子で院内に戻って来た。
どうやら無事車の鍵を開ける事が出来たらしい。
その後皆で会話しているのを聞くと、スマートキーが使えなくなっていたので、スマートキーに内蔵されているメカニカルキーを使って開けた様子。その女性はメカニカルキーが内臓されているのを知らず大慌てとなったが、他の人達がいた事で助かった。
私はこの様子を見ていてすごく怖くなった。他人事ではない。
私はその女性に負けず車に関して無知だ。
もしも急に車が止まったりドアが開かなくなれば、私も顔面蒼白になりどうして良いか分からなくなるだろう。
かろうじて私はスマートキーの中にメカニカルキーが入っている事は知っていたが、そもそもスマートキーが使えなくなる事なんて想像した事も無かった。(スマートキー、メカニカルキーという名称も知らず、今この記事を書く為に調べた)
ネットで調べるとスマートキーは電池切れに注意しなくてはいけないとあった。
今回の女性の鍵も、電池切れの可能性があったのかも。
だがその後はどうやってエンジンをかけるのだろう?
スマートキーが電池切れではエンジンはかけられないのでは?
そう思い調べてみると、フットブレーキを踏みながらエンジンスイッチを押すという方法がある事を初めて知った。よくこんな無知で今まで無事運転出来ていたものだと思う。
周囲の物がどんどん便利になり、使う自分が付いていけない。
最近は少し不便でも、簡単で安心な生活の方が良いような気がしている。
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