あの子と私、どっちが幸せ?

今日も実家の母から電話があり、私の学生の頃の友人が離婚する事を聞かされた。
私自身は昔の友人達と全く付き合いが無いのに、なぜか私の母が付き合いを続けている。
正確には私の友人の母親達と。今でいうママ友の付き合いが今でも続いているのだ。
昔は「ママ友」なんて言葉は無かったが、それでもその付き合い方の内容は今も昔も似たところがある様子。
やはり子供や夫をランク付けしたり、対抗心を燃やすのは同じ。
私の母も常に私の同級生達と私を比較してきた。
だが私に子供が出来なかった事で、同級生達のレールから外れてしまったのだから、そこで諦めてくれればいいのに。
母は言った。
「優子ちゃん、離婚するんだって。子供もいるのにね、大変よね、今から優子ちゃんも正社員で働かないとダメよね、今からだとどんな仕事がいいかしら」
余計なお世話。お節介。
心配しているような言葉を並べても、その口調からは心配よりも興味の方が大きいような気がした。
「関係ないでしょ。離婚なんて珍しくもないんだし、ちゃんと自分で考えてるわよ」
私がそう言うと、母が言った。
「ねぇ、これでどっちが上かしらね?」
「は?」
私が聞き返すと母は私に言った。
「子供がいて離婚した優子ちゃんと、子供がいなくても夫婦仲良く暮らしているころり、どっちが幸せだと思う?」
私は胸が苦しくなり吐気がした。
どうしてこんな考え方しか出来ないのだろう。なぜ他人と比較したがるの?なぜ人より上だと思いたいの?
それも自分の事ではなく、娘を比較して自己満足しようとしている母が嫌でたまらなかった。
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