部屋から追い出される

いつの頃からか、夫婦別室となっている私達。
家庭内別居というような仲の悪さが理由ではなく、ただ自然とお互いにそれぞれの部屋で過ごす事が多くなった。と言っても部屋数が多い訳ではないので、元々夫婦の寝室だった部屋が夫の部屋で、私はリビングで1日中過ごしている。
だが最近はこの暑さ。夜はエアコン無しでは眠れない。
少し前まで夫は寝室、私はリビングで眠っていたのだが、眠る時までそれぞれの部屋でエアコンを使うのは勿体ない…という事で、最近は私も寝室で夫と一緒に眠るようになった。
そして愛犬も私と一緒に、リビングから夫のいる寝室に移動して眠る事に。
しかし一緒に眠り始めて3日程経つと、夫からクレームが出た。
「眠れなくて困る。リビングに戻ってくれ」と。
以前から書いているが、うちの犬は年々静かに眠れなくなっている。
老犬特有の、深夜にウロウロと部屋の中を歩いてみたり、急に鳴き出したり、苦しそうに咳が止まらなくなったりイビキが酷かったり…色々な「音」を発する。
その為、一緒に寝ている私も常に寝不足なのだが、夫は久々に愛犬の深夜の「音」を実感したらしく、寝室から出て行って欲しいと言われた。
仕方なく私と愛犬はまたリビングに逆戻り。
そう広くないリビングとはいえ、寝室に比べると広くキッチン部分とも繋がっている為に、エアコンの消費量は高くなる。
私だけなら窓を開けて扇風機でも全く大丈夫なのだが、老犬にとって温度と湿度調整は重要で、常に涼しい環境にしておかないと、ちょっとした変化ですぐに体調を崩してしまう。
私はリビングのエアコンを入れたまま、愛犬と一緒に寝た。
すると翌朝、リビングに入ってきた夫が言った。
「朝までエアコンをつけてたの?勿体ない」
私はカチンときた。
部屋から追い出すだけでなく、エアコンまで使うなというのか?
そう私が言い返すと夫は、「2階は暑くて寝られないけど、リビングなら窓を開ければ涼しいだろ」と言う。
なんて自己中心なの…と呆れてしまった。自分さえ快適なら良いのか。
今後愛犬がいなくなったとしても、夫とはずっと別室で眠りたいと思った。
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