嫌ならやめる、続けたいなら行く、ただそれだけ

久しぶりに心療内科に行ってきた。
最近は定期的ではなく、必要な時に予約して行くだけ。
今回は安定剤が無くなったので受診する事にした。
「最近どうですか?」
医師にそう聞かれ、私は仕事を辞めた事もあり昼夜逆転生活が酷くなっている事を話した。
別に相談したかった訳ではないが、医師の診療報酬請求の為にも何か話さなくてはいけないように思うので、とりあえず言ってみただけ。
すると医師は、「無理に夜寝ようとしなくてもいいですが、朝は起きるようにした方がいいです」と言い、「またどこかで働くのですか?」と聞かれた。
私は在宅ワークを考えているが、もし適当な仕事が見つからなければ、また週2~3日の仕事に行くしかないか…と迷っている事を話した。
そして更に、「でも人間関係が苦手で、どこに行っても続かない気がして」と言うと医師は、
「試しに働いてみて、もし嫌だったらすぐ辞めたらいいじゃないですか」と言った。
「合う所があれば働けばいいし、無ければ家にいればいいし、深く考える事ないですよ」と。
私は思わず笑った。
何て気楽なんだろう。
これが普通なのだろうか。
私の周囲には他にこんな考えの人がいない。
特に親には、「仕事が続かないのは情けない」とか、「仕事が辛いのは誰だって同じ」というセリフを嫌という程聞かされてきた為、私の中には劣等感しかない。
しかし医師は言った。
「うちの受付の事務員なんて、すぐに辞めてしまいますよ。私が嫌われているのかもしれませんねぇ」
私はますます可笑しくなった。
診察時間は10分程度。
受診というより、ただの愚痴を聞いてもらったような会話だった。
私から見ればこんな先生の下で働けるなんて良さそうに思うけど。
それとも外面とは違ったりするのかな。
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