嫁に頼りたい人、頼りたくない人





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今日は義母の通院に付き添った。

コロナの前に比べると、待合室で待っている患者数が少なく、待ち時間が短く済むのがいい。

少し前にも義母の知人に、「病院に行くなら今がチャンスよ」と言われた。
待ち時間が少なかったり、再診など場合によっては、診察なしで薬の処方だけお願い出来るので簡単で楽だと言う。

義母の場合は診察が必要だが、それでも待ち時間が短くなったのはかなり楽だ。
自粛生活も解除され、徐々に元の生活に戻りましょうと言われているが、色んな意味で、「もう少しこのままで…」と密かに思ってしまう。


待合室ではもちろん全ての人がマスク着用しているし、空いていた為に互いに密着する事もなく座る事が出来る。

だが義母は私の隣に座り、相変わらずずっと喋り続けていた。
マスクはしているものの、こんなにずっと喋り続けるのは周囲に顰蹙ではないかと、ヒヤヒヤする。

すると私達に高齢の女性が話しかけに来た。

80代ぐらいだろうか。
どうやら一人で来たようで、付き添いらしき人は誰もいない。

「すみませんけど、これはどうすればいいですかね?」

そう言いながら、受付カードを私達に見せた。

私が置き場所を説明すると、その人はゆっくりした足取りでその場所まで行き、またゆっくり私達の所まで戻ってきて、隣に座った。







「お一人ですか?」

早速義母が話しかける。

義母は同年代や高齢の女性を見ると、初対面でもすぐに会話したくなる人だ。
今はコロナで極力距離を保つ、会話を避ける、などと言われているが、マスクさえしていれば大丈夫と思っているのか…普通に話しかけていた。

そして相手の高齢女性も会話相手が出来て嬉しそう。
一人で不安だったのだろうか。

「そうですよ。バスに乗ってきました」

「それは偉いですね」

二人はそんな会話をし始め、さらに義母が突っ込んだ質問をした。

「ご家族は?付き添いを頼める人はいないのですか?」

何と失礼な。初対面だと言うのに。
さすがに私が、「お義母さん…」と言って遮ろうとすると、その高齢女性が答えた。

「嫁がいますけどね。頼みたくないですよ」

すると義母が大袈裟に反応した。

「そんな可哀想な!頼みづらいんですか?家族なんですからお願いすればいいですよ!」

義母らしいセリフ。
目の前には自分より高齢の老人がいて、その人は一人でバスに乗って通院しているというのに、見習うどころか可哀想と言う。

その高齢女性がなぜ嫁に頼まないのかは分からないが、私は帰宅途中の車で義母に言った。

「あんなに高齢なのに偉いですよね」

義母にもそうあって欲しいと思い出た言葉だが、義母には伝わっていないような気がする。






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Posted byころり