退職後に知るその人の別の顔





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前の職場のパート、倉田さんから電話があった。

着信スルーが出来ないスマホ

最近また不眠症気味。昨夜もよく眠れず、.



どうしようか迷った末、やはりこのまま放置するのは気が引けるので、しばらく時間が経った後、こちらからかけ直した。

「すみません、先程は電話に気付かなくて…」

「あ~!こちらこそすみません!でも電話を頂けて良かったです!」

前回電話を貰った時もそうだったが、この倉田さんは私が電話に出るだけで大袈裟に喜んでくれる。なのでこちらも何となく無視しきれない。

「実はころりさんに聞きたい事があって」

倉田さんは用件を話し始めた。
私はまた何を言われるのだろうとドキドキしていた。多分、酒家さんとのゴタゴタを聞かされるのだろうかと覚悟していたのだが、今回彼女の名前は登場しなかった。






倉田さんは言った。

「ころりさん、石原さんの携帯番号知っていますよね?教えて頂けませんか?」

石原さんというのは、私が退職する少し前に辞めた正社員の男性だ。
仕事上、私は彼と直接関わる事が多かった為、私は彼の携帯番号を知っていた。仕事の件で何度か石原さんの携帯に連絡した事もあり、倉田さん達はその様子を見ていたのだろう。

だが石原さんは既に退職した人だ。

それでも倉田さんの話によると、今色々と職場でもめているらしく、その事で石原さんに相談したいらしい。

しかし私が聞いている限り、それは辞めた人に相談する事?と思える内容だった。
相談というより、仲裁に入って欲しいと思っている様子。

前回私に電話をくれた時も同じだったが、退職した人への線引きが無いように感じた。

私は倉田さんに言った。

「ごめんなさい。私、石原さんの携帯番号は既に消してしまったんです」

本当はまだスマホの連絡先に残っていた。
だが勝手に他人の携帯番号を教える事に抵抗があった。こんな用件の為なら尚更。

すると倉田さん、諦めるかと思えばさらに、

「ころりさん、石原さんの次の就職先って知っていますか?」と聞かれた。

「知りません」

本当に知らない。
それを知ったところでどうするのだろう?会社にまで電話するつもりだろうか。

私が働いていた頃にはほとんど関わりが無かった倉田さん。
なのになぜか私が退職した後の方が、親し気に職場での出来事を私に話す。

彼女の別の一面を見た気がした。






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Posted byころり