仮病の嘘にしどろもどろ

最近この話題ばかりで申し訳ないが、また月経の事。
先日の仕事の日、いつもより下腹部が痛いなぁ…と憂鬱な気分だった。
さらに2~3年前から経血量が多くなり、普通のナプキンでは追い付かない。
ドラッグストアで販売している中で、最大サイズのものを毎回使用しているがまるでオムツ。
それでもトイレに行く時は、下着や周囲を汚してしまわないかとかなり神経を使う。
さらにカイロを前後に貼り、分厚い毛糸のパンツを重ね履き。腰回りは汗ばんでいる。
こんな状態で家の外に出るのは辛く、毎回仕事の日と重ならないように願っていた。
そしてこの日、いつものように何枚も下着を履いてガードしていたというのに、トイレに行った時にチェックすると下着から漏れ出した血が洋服にまで染みていた。
しまった!
まさかここまで洩れてくるなんて。
2時間おきに交換していたが、この日は予想の量を超えていた。
幸いというか、洋服についた汚れはほんの少しで、近付いて見ないと他人からは分からない程度。
それよりも私はもしかして自分が座っていた椅子は汚れていないだろうかと焦った。
慌てて席に戻って確認すると、椅子は汚れておらず、とりあえずホッとした。
しかし着替えずにこのまま仕事を続けるのも落ち着かない。この量では今度こそ椅子を汚してしまいかねない。
私は上司に、「体調が悪いので早退させて下さい」と伝えた。
こんな時、普通ならどう言うのが正解なのだろう。
「生理で洋服が汚れたので帰ります」とは言い辛い。女性の上司なら言いやすいのだろうか。
だが私の上司は男性。
そして上司は、「どうしたのですか?大丈夫ですか?歩けますか?」と過剰なまでに心配してくれた。
「あ、大丈夫です、ちょっと眩暈がするので…」
白々しく演技してみたが、他の男性社員も近寄ってきて、「大丈夫ですか?一人で帰れますか?」と聞かれた。
これはマズイ。罪悪感。
「大丈夫です、一人で帰れます」
私はしどろもどろになりながら、その場にいた人全員の注目を浴びながら逃げるように帰ってきた。
見ていた女性達には嘘だとバレていそう。
次に顔を合わすのが気まずい。
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