一難去ってまた一難

相変わらずパート先での仕事の負担が重い。
それこそ正社員でもっと時間をかけて全体を把握出来るならまだいいが、久しぶりに出勤したというのにあれこれ質問されたり指示をするように言われても私には無理だ。
その上他のパート達の風当たりも強く、私の孤独感は増すばかり。
だが今回任された仕事もそろそろ終わる。
ようやくこの負担から解放される…と思っていたが、そうではなかった。
今日会社に出勤すると、上司からまた別の案件の担当責任者になって欲しいと言われた。
「私には無理です。申し訳ありません」
私は即答した。
何となく以前からまたこんな事になる予感はしていたので、どこかで心を準備をしていた。
だがこの上司、以前から私が弱音を吐くと不機嫌になり、逃げる事を許さない感じがある。
仕事を任せてくれる…とポジティブに受け取るべきなのかもしれないが、今の私の勤務体系と私の精神状態には重過ぎる。
私は正直に言った。
「私は時々しか来ないパートですし、時間的にも無理です」
自信がないとか、不安だとか言ってはいけない。
それを言うと上司の説教が延々と続き、何としてでも説得しようとされる為、逃れられない。
なので「勤務時間が少ないから無理でしょ?」という方向から攻める事にした。
すると上司が言った。
「それなら勤務日数を増やして下さい」
「いえ、それは無理なので…」
私はここぞとばかりに義理の親の事を持ち出し、「またいつ急に欠勤するか分からない状況なので」と言った。
適当に口から出た口実だが、半分本当だから罪悪感はなかった。
上司はしばらく黙った後、「うーん、勿体ないですね!もっと頑張ればいいのに」と言い、それ以上何も言わなかった。
義親の事より何より、私自身が逃げ腰になっている事を見透かされている。
あぁ、どうしてこうも上手く生きられないのだろう。
親にも上司にも「もっと頑張れ」と言われる。
そんなに私がサボっているように見えるのだろうか。
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