雛人形をいつまでも飾る理由

私と同年代の女性達は、子供の頃に買ってもらった雛人形はどうしたのだろう?
・嫁入りと一緒に持ってきて今も自宅で飾っている
・実家に残したまま実家で飾っている
・実家もしくは自宅にあるが飾っていない
・処分した
色々なパターンがあると思うが、私は実家に残したままになっている。
今はコンパクトな可愛い雛人形セットが主流なのかもしれないが、私が持っているのは昔ながらの七段飾り。今の私の家に持ってきても飾っておける場所など無いし、正直飾るのも面倒…。
こんな罰当たりな娘とは反対に、母は私が結婚した後も毎年必ず雛人形を出して飾っている。
それはいいのだが、やめて欲しいのは母が周囲の人達に「雛人形飾りました」と毎回連絡する事。
そして連絡を貰った友人知人達は、付合いで仕方なくわざわざ雛人形を見る為に母の元を訪れてくれる。それが何だか申し訳ない。
さらに当然私も呼ばれる。
「ころり、雛人形出したから」と毎年連絡がある。
今年も連絡があったのだが、私は理由をつけて断った。
するとまた今日は連絡があり、「雛人形を片付けるから手伝って」と言う。
まだ片付けていなかったのか。
3日を過ぎて片付けると嫁入りが遅れると言うが、もはやそれも私には関係がないという事で。
しかし結局雛人形を理由に母と会わなければならない。それが苦痛だった。
そして渋々実家に帰ると、母がいつものように私に愚痴った。
「毎年お雛様を出すのも片付けるのも大変よ。一仕事だわ」
なので私は今日も母に言ってみた。
「毎年出すのも大変だし、処分したら?」
ネットなどで調べると、神社で処分したと書いている人も多い。
だが母はなぜか処分しようとせず、今日も言った。
「ころりが実家に帰ってくるのなら処分してもいいけどね」
……これって、どういう意味だろう。
いつも以上に気分が重くなった。
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