義理チョコ廃止もしくは給料天引きの方がマシ

もうすぐバレンタインデー。
何だかんだと言いつつ、この何年かは義理チョコを職場で渡してきた。
多分、私一人の考えなら最初から渡さずスルーを通したかもしれない。
時々しか出勤しないのだから、他のパートとは違うという自分への言い訳もできる。
だが同時期に週に2日という同条件で採用された酒家さんが当然のようにチョコを配る姿を見て以来、彼女に合わせなくてはと思った。
「ころりさんもどうぞ。もう他の方には渡しましたから」週明けに派遣先に行くと、席につくなり隣に座る派遣女性、酒家さんに可愛く包装された小箱を渡された。
「渡すのが当然でしょ」という酒家さん。
ある年には「どっちのチョコが喜ばれるか競争しよう」と意味不明な提案をされ、ある年には「一緒に渡そう」と誘われチョコの購入担当を頼まれたり。
またこの時期が来た。バレンタインデー。外で働くようになってから、この時期いつも頭を悩ます。..
スマホが鳴った。見ると意外な人からの電話。...
こうしてバレンタインの義理チョコを巡る出来事を思い返すと、意外とこの職場に何年も在籍していたのだと思う。全く実感は無いけれど。
今年はどうするのだろう…何日か前からずっと気になっていた。
また酒家さんから連絡がくるかもしれないと。
しかしどうやら今年は連絡が無い様子。
そう言えばこの1年で酒家さんと話す機会もぐっと減った。
私が在宅メインになった事や、酒家さんがフルタイム勤務になった事もあり、今までのように私と彼女が1セットという意識が無くなったのだと思う。お互いに。
ホッとした。
もう彼女に対抗心をむき出しにされたり、比較される事もない。
心からホッとしたのは事実だが、何かプツッと切れたようなものも感じた。
あれだけ嫌だった酒家さんだが、職場では唯一私にとっては一番近い存在だったのだろう。
だがそれも無くなり、いよいよ私はこの職場で完全に孤立していると実感した。
それは今まさに仕事内容の件でも負担に感じているからかもしれない。
今年はサラリと一人で義理チョコを配ろうと思う。
それにしてもバレンタインデーなんて無くなればいいのに。
義理チョコを渡すか渡さないかを悩む事が精神的に疲れる。
いっそ義理チョコ代を給料から天引きしてくれた方がずっと楽だと思う。
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