頼れる人である必要はない

昨日は仕事の日だったのだが、心身共に疲れてしまった。
帰宅後には食事も作らず犬の散歩にも行けず、何もせずソファに倒れ込むように横になり、1分も経たないうちに眠ってしまった。
とにかく眠い。
日中は眠いどころか心臓がバクバクして手が震えているのに、その反動なのか帰宅すると眠さで朦朧とする。
自宅のトイレに入って座った時、ほんの一瞬の隙に眠気でガクンと首が折れ、ハッと目が覚めた。
早く横になりたい…それだけだった。
久々に出勤すると質問攻めにあう。
そしてそれを一つ一つ説明する私の声が静かなフロアに響き渡り、それが余計に緊張感を増す。
そしてやってしまった。失敗を。
何とかいつもの調子で説明していたつもりだったのだが、途中から辻褄が合わなくなってきた。
あれ?変だ、何かが違っている。
自分でも気付いたが、同時に相手もそれに気付いていた。
そして私は焦ってしまい、頭が真っ白になった。解決する為の思考が働かない。
すると相手は「どうなっているの?」という目でこちらを見つめ、「説明が合っていないですよね?」と指摘されてしまった。
「そう、そうなのですが…」
焦る私。
必死で頭をフル回転させ、何とかその場を収めたものの、相手にしてみれば説明が二転三転してしまい、「頼りにならない人ね」という印象を与えてしまった。
だがそもそも私が頼れる人である必要はないはず。
ただのパート。週に2日。
そう自分に言い訳してみたが、それでも自分に任された仕事である限り、完璧にこなせない自分が情けなかった。
私にはこの仕事は無理だと思いつつ、タイミングを逃し退職したい事は伝えられずにいる。
夜遅く、夫が帰宅した音でハッと目が覚めた。
真っ暗なリビング。
夫の食事どころか、犬のフードさえもまだあげていなかった。
その様子を見て夫に言われた。
「家の事もちゃんと出来ないのに、外で働くのは無理じゃない?」
その通り。返す言葉がない。
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