夫にも友人にもなりたくなかった

昨日の記事を自分で読み返し、嫌なのはそこじゃない…と思った。
ガラケーがどうとか、写真がどうとか…その作業が面倒で嫌なのではなく、母の本当に望みをヒシヒシと感じるから重いのだ。
母が何か私に用を頼むのは結局口実だ。
このガラケー写真の出来事も、母の本音は私に頻繁に実家に来させる為の口実に過ぎない。
それを言葉の端々、表情、態度、全てから感じ取り、私は重荷で負担になる。
もし同じ事を父に頼まれたら快く引き受けると思う。
もっと言えば赤の他人に頼まれる方がずっと気楽だ。
それは彼らはその事だけを望み、それ以上の心を求めてこないから。
それは介護に通ずるものがある。
よく聞く話で、介護職員が仕事で他人を介護するのは無心で出来るが、いざ自分の親の介護をするとなると色んな感情が絡み腹が立ってしまうと言う。
介護される側も、他人には良い顔をしたり遠慮があるが、自分の子となると甘えが出たり、主張が強くなったりする。
母は常に私に心を求めてくる。
母に誘導されて実家に行っても、それだけで満足しない。
私の全てを知りたがり、母の全てを私に共感させようとする。
これは老人だから?
それとも母自身が愛情不足だから?
以前、テレビを見ていたらある女性がインタビューで答えていた。
「娘は夫であり友人でもあるから」と。
どこの家庭でも同じようなものなのだろうか。
私は夫にも友人にもなりたくなかった。娘でいたかった。
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