洗濯物ストーカー

冬の間は洗濯物が乾きづらくて困る。
浴室乾燥機のような便利なものは無いし、衣類乾燥機は持っているものの、温度の低い冬には除湿機能が低下する為使えない。
仕方なく最近はほぼ毎日部屋干しをしている。
乾かす為にエアコンをつけたり、ファンヒーターをつけてみたり。
部屋は乱雑になり見た目は悪いが、部屋に洗濯物を干していると加湿効果があるので暖房との相性が良く、喉や肌が乾燥しないので意外と助かっている。
だが洗濯物の中には脱水をしても水分が多く残っていて、干しているうちにポタポタと水滴が落ちてくるものもある。
例えばユニクロの防風ウォームイージーパンツなどがそれで、油断して室内干ししたりすると、気付けば床が濡れてしまっていたり…。
それで私はバスタオルや厚手で水滴が落ちやすい洗濯物だけ、外に干す事にした。
やはり乾きづらいものの、風がある日などは夕方には8割方乾いている。
その後室内に取り入れて室内干しすると、深夜のうちには完全に乾いている。
この冬はそんな洗濯手順で過ごしていたのだが、ある日近所の人に言われてギョッとした。
「最近、バスタオルとパンツしか干していないですよね?他の洗濯物はどうしてるの?」
一瞬固まったが、我に返り答えた。
「ほとんど部屋干ししているので」
するとその主婦は言った。
「いつも取り入れてるのって17時頃でしょ?もう少し早く取り入れた方が洗濯物が冷えなくていいですよ」
この際彼女のアドバイスはどうでもいい。
私はその主婦が逐一我が家の洗濯状況を把握している事に驚いた。
私は近所の家の洗濯物など見ていない。
目に入ったとしても、それがバスタオルなのか洋服なのか、何を干しているかなんて興味もない。
さらに何時に取り入れているかなんて…窓に張り付いて見張っていないと分からないのでは?
怖いとか鬱陶しいとかいう気持ちを通り越して、半ば呆れてしまった。
どうかもっと他の事に興味を持って欲しい。
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