終活年賀状は賛成?反対?

義実家に行くと、義母に言われた。
「ころりさん、そろそろ年賀状の印刷をお願いね」
義母は毎年年賀状をキッチリ出すタイプだ。
それ程付合いが無い相手でも、とにかく一度知り合いになれば出す様子。
なので出す枚数も多くなり、20枚にも満たない私とは大違い。
義母は以前から全て小筆で手書きのみの年賀状だったのだが、最近は私に裏面にイラストを印刷して欲しいと言うようになった。
文字だけの年賀状は味気なく感じるので、小さいイラストを隅に印刷して欲しいと言う。
それぐらい簡単な事なので私も負担ではないのだが、ただ大量の年賀状を机に積み、「大変だわ、忙しいわ」と言っている義母を見ているといつも思う。
そろそろやめればいいのに。
丁度今朝も、報道番組を見ていると「終活年賀状」の話をしていた。
ある程度の年齢になると、「今年で年賀状を最後にさせて頂きます」というような文面を送るというもの。
私の実母の知人にもそういう人が増えていると言っていた。
特に70歳を超えた時に揃って同じような「終活年賀状」が送られてきたと言う。
私はその話を義母にしてみた。
「いっそやめたら楽になりますよ?」
すると義母は、「こちらからやめるのは失礼ですよ」と言う。
そして、「普段付合いのない人に、元気で生きています、っていうお知らせが出来るのは年賀状ぐらいでしょう?」とも。
今の私にはそういう必要性は全く感じないが、年老いて孤独な老人になった時、昔の知人から年賀状が届いた時、
「あぁ、この人もまだ元気に頑張っているんだな」
と思う事で励みになるのだろうか。
分からないでもない気がした。
ただ私の場合、終活年賀状を送るかどうか迷うまでもなく、そのうち誰からも来なくなるだろうけど。
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