家にいるなら協力するのが当然

12月。
クリスマスに大晦日…そしてお正月が待っている。
多くの人にとっては楽しい時期なのかもしれないが、平常の日が一番落ち着く私には苦痛な時期だ。
今年も近所の主婦達に頼まれてしまった。
「ころりさん、今年もクリスマス会のお菓子係りをお願い出来ますか?」
そもそもクリスマス会に参加すると答えた覚えは無い。
少し前にその予定が書かれた回覧板が回ってきたが、私は参加希望者の欄に名前を書かなかった。
なのにどうして?
「私は無理です。今年は誰か他の方にお願いします」
すると目の前にいた主婦3人が口を揃えて言った。
「どうして?協力して下さいよ。ころりさん、家にいるでしょ?」
その言葉にどこか責められているような気がした。
最近は特に、仕事を完全に辞めてしまい専業主婦になろうかと迷う日が多いが、一歩踏み出せない理由の一つがこれだ。
専業主婦だと何でも頼まれやすくなる。
だが結果、今こうして私は暇だと思われ頼まれているのだから、週に2日程度では働いているという言い訳にはならないらしい。
生活リズムも近所の人にはバレている。
夜に出かける事はない。クリスマス会に参加出来ない口実を作るのが難しい。
私は上手い断り方が思いつかず、そのままの気持ちが口に出た。
「でも…私は去年担当しましたし、毎年っていうのもちょっと…」
その嫌々オーラが彼女達の癇に障ったのか、主婦の一人が口調を強めて言った。
「他の主婦達はみんな忙しいんですよ?子育てして仕事もして、家にいない時間が多いんだから頼めないじゃないですか!」
「この地域の交流を深める為に協力しようと思わないんですか?」
思いません…とも言えず。
新興住宅地っていつまでもこんな感じなのだろうか。
40代でも50代でもこの雰囲気はずっと変わらない。
こういう事がある度、私の引っ越ししたい思いが再燃する。
よく読まれている記事