子供が欲しいと思えない妻

神田沙也加さんの離婚のニュースを見て、「あぁ、やっぱり」と思うのと同時にがっかりした。
私は彼女のファンだ。
結婚された時には続かないような雰囲気は感じたが、それでも普通の温かい家庭を作る沙也加ちゃんを見たかった。普通の幸せそうな顔を見たかった。
離婚の理由として、子供を持つ事について夫婦で意見が合わなかったとある。(本当の理由は違うのかもしれないが)
事実はどうであれ、女性が子供を欲しいと思えない事についてネットで話題になったようだ。
女性なら子供が欲しいと思うのが当然、欲しくないと言うのは悪。
そう決めつけるのはどうなんだ?という話。
女性だって子供が苦手な人はいるし、結婚しても子供がいらない人もいる。
子供を持つ事が正解で、いらないと思う事が間違っているとは言えない。
という私も、まだ若い10代の頃から「私は子供はいらない」と言い続けていた。
今から思うとそんな若いのに、なぜムキになって言っていたのか分からない。
その後も友人達が子供を次々産んでいても、私は30代後半まで子供が欲しいとは思えなかった。
一般的に多い理由として、仕事のキャリアを捨てたくないからという女性が多いと思うが、私は既に仕事などしておらず、いつでも子供が持てる環境でありながらも、周囲から子供を持つのが当たり前と押し付けられる事が異常に嫌だった。
今から思うとそれは母親への精一杯の反抗だったと思う。
母に、
「女は子供を持ってこそ幸せになるのよ」
「子育てで人間は成長する」
「私が体力のあるうちに早く産みなさい」
そんな事を言われる度、心の中で私は「違う、違う」と反発していた。
今考えても、10代の娘にそんな事を言う母はやはり間違っているように思う。
私は母の希望通り子供を産み、そしてその子育てについて母に意見され続けるだろうと想像すると息苦しかった。
最も母が得意な事。それが子育てだと母は自負している。
親と子。
そんな話題から遠ざかりたかった。
その結果、子なし主婦になった今の私がいる。
アラフォーになり我に返り焦ったが、その時には遅かった。
それでも今の私の性格なら、これで良かったのだろうと思う。
やはり健全な親子関係を築ける自信が無い。子が可哀想だ。
私ももし、幸せだと感じられる親子関係だったなら、もっと若い頃から子供が欲しいと思えていたのかもしれない。
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