女友達と行きたいカフェ

あるブログを読んでいると、「カフェに行ってきました」という記事が書かれていた。
写真付きで料理もとても美味しそう。
そして何よりカフェ全体の雰囲気が素敵で、素朴で優しさが溢れた感じが私好みだった。
場所も紹介されていたのだが、私も行ける場所だった。
行ってみたい。
天気の良い日にこんな場所でゆっくりランチ出来たら気持ちが落ち着くかもしれない。
そう思ったものの、一緒に行く相手がいない。
そのブログ主はママ友と一緒に行ったようだった。
でも私は…。
夫を誘ってみようかとも思ったが、それも躊躇する。
夫はカフェのような女性好みの場所はあまり好きでは無く、食事をするならガッツリ系がいいのだ。
どうしても付いて来て欲しいと頼めばカフェに付き合ってくれるかもしれないが、目の前で退屈そうな顔をした夫と一緒にいても、きっと私の方も気疲れするだけだろう。
なら一人で行けば?
と思われるかもしれないが、一人で行く気にもなれず…。
元々一人外食は苦手な私だが、それが理由というよりは、一人で行っても自分がその時間を楽しめるとは思えなかった。
私はそのブログを読み、無意識に自分も女性二人でランチする姿を思い描いていたのだ。
カフェが素敵だとか、料理が美味しそうだとか、そんなのはおまけであり、その空間で一緒に過ごせる女友達がいる事、それが羨ましいのだと後で自覚した。
自分でも意外だった。
もうすっかり女友達とのそういう事は諦めているつもりだったのに。
時々夫と外食をする事はある。
それでも夫では満たされない女友達への未練のようなものが私の中に残っていた。
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