汚い心と美しい部屋

仕事や親との関係が上手くいかず、ストレスが溜まると眠りたくなる。
眠る事で考えない時間が出来るし、現実逃避する一番の方法だから。
しかし目覚めた後には、「何やっているんだろう、私」とか、「時間を無駄に過ごしてる」という罪悪感が待っている。
当然だ。ただ眠っていただけで現実は何も変わっていない。
それで時々、眠るのをやめて、あえて動いてみる事もある。
動くといっても、ただ掃除や洗濯をするだけ。
しかし主婦として家の中でやるべき事を黙々とやっていると、少し気持ちが落ち着いてくる事もあるのだ。
心の中は真っ黒で、消したくても消えない汚れだらけだから、せめて家の汚れを綺麗にする事でスッキリしたいのかもしれない。
又は、世間に出ると、我慢したり他人の顔色を伺ったり、自分の理想通りにはいかない事ばかり。
だが家の中では自分の思う通りに家事をする事が出来る。
どこに何を置いて、どこをどう綺麗にして、どんな段取りでその作業をするのか…全て自分の計画通りに事が進む。
それが私の中で小さな達成感となり、外でのストレスを帳消し…とまではいかなくても、軽減してくれるのかもしれない。
心療内科の医師に言われた事がある。
嫌な事があり、眠って逃げるのも一つ。
しかし、嫌な事があった後で、別の嬉しい体験をする事で、嫌な気分を中和する事も出来ると。
小さな事でいいので、成功体験や達成感を得る事が大切だと言われた。
なので最近は「眠ってしまおう」と思う前に一度、「掃除をしてみる?」と自分に問いかけるようにしている。
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