そちら側に行けない





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――前回(▶ただそれだけ、それ以上は期待しない)の続き。

美智子さんが言った。

「この前のラインで元気が無かったので心配だったんです。大丈夫ですか?」

もしかしたらその事が気になってこの日わざわざ私に会いに来てくれたのかもしれない。

「まぁ…色々ありますよね」

私はぎこちない笑顔を浮かべた。

しかし美智子さんは真剣な表情で、「無理してはダメですよ」と言った。
確か前回のラインでも同じような事を言っていたような気がする。

そして続けて言った。

「親の介護などはある程度仕方がないとしても、お仕事は辞めた方がいいんじゃないですか?」

「うーん、辞めたいんですけど、経済的に厳しいので…週にたった2日ぐらいと思って」

何とか強がってみようとしたが、表情が強張っているのが分かる。

「人間関係って日数の問題じゃないですよね?時々会うからこそストレスに感じる事もあります」

そう、まさに今の私がそれだ。
美智子さんに心の内を見透かされているような気がした。







そして穏やかに微笑んでいた隣の女性が言った。

「私も以前は働いていたんですけど、人間関係で鬱病になってしまったんです」

その隣の女性も続けて言った。「私も一緒です。今は仕事を辞めてゆったり過ごせていますよ」

なるほど。
彼女達も鬱病、もしくは元鬱病患者なのか。
もしかしたら美智子さんと心療内科で出会ったのだろうか、私のように。

その後3人から、

無理する事はない
嫌な事からは逃げればいい
自分と時間を大切にして

というような話を延々と聞いた。

優しい彼女達と話すのは楽だ。私の母親のように、「~でなくてはならない」という言葉は一切なく、逃げる事を悪とは言わない。

だけど…
なぜか彼女達の中に飛び込めない。

心を開いてそちら側に行けない。
私の中に、「~でなくてはならない」という母の教えが残っていて、自分の中で葛藤があった。

ーー続きます(▶普通に生きるのを諦めて年金で暮らす






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Posted byころり
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