子なし男性の近所付き合い

昨日の近所の主婦から聞いた、「災害対策チーム」の事を夫に話してみた。
「それでね、帰宅が早い男性が選ばれる可能性が高いから、あなたも頼まれるかも…て」
夫の機嫌を伺いつつ話すと、予想通り夫は「えー⁉何それ」と、大袈裟に嫌な顔をした。
今の時代、夫も災害対策が大切な事だというのは分かっているだろう。
しかし私と同じように、夫も今まで近所付き合いをしていない。
夫も近所の行事に参加したり、役員をするのはとても嫌がる。
もちろん近所付き合いというのは、女性の方が大変だ。
それも子供の有無により、その関係に大きな溝が出来てしまい、どれ程周囲に合わせようとしても、やはり子あり主婦の仲間にはなれず疎外感がある。
だが男性はそこまで関係ないのでは?
職場でも近所でも、男性は子供の有無に関係なく付き合っているように見える。
しかし夫は言った。
「そりゃ女よりはマシだと思うけど。でも男だって子供がいないと近所に関わろうとする気持ちが違うよ」
もし私達に子供がいれば、夫ももっと積極的に近所に関わり馴染もうと努力したらしい。
「それはやっぱり子供の為でもあるから」
夫はそう言い、「だけど結局夫婦二人だけなんだし、そうなると近所と親密になるのは面倒だ」と続けた。
夫の話を聞いていると、つくづく子なし夫婦に新興住宅街は似合わないと思う。人にもよると思うが、少なくとも私達には合わない。
とはいえ、今回は近所の親睦の為の役員ではなく、災害対策チームなのだ。
嫌だとか言っている場合ではない。
「ころりがその役員をやってよ」
夫にそう言われたが、「災害関係は男性がいいらしいわよ」と言うと、夫はため息をついていた。
これ程災害で大変な時に大切な役目を嫌がるなんて、不謹慎なようで誰にも言えないが、私には夫が嫌がる気持ちは分かる。
私達は人との繋がりが持てない夫婦なのだろう。
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