台風被害により自分の小ささを実感する

今回の台風の間、義実家で過ごした。
いつもの事だが、台風が近付いているというニュースを聞いた時から、義母は「怖い怖い」と騒いでいた。
さらにそれが、「息子の家に行くわ」と言い始めた為、それだけは避けたかった私は、自分が義実家に行く事にした。夫はこんな天気だというのにまた仕事だ。
何時間も義両親と過ごすというのは本当にストレス。
また同居の話が始まったり、過剰な泣き事を何時間も聞くハメになる。
適当に聞き流そう…
そう思っているものの、真正面から受け止めてしまう自分がいて、目の前に置いてあるお茶も喉を通らなかった。
そんな中、実家からも電話。
「いつ来るの?どこにいるの⁉早く実家に来なさいよ」
実家の母も母で、こんな大変な時なのだから、一緒にいるべきだ、早く来いと言う。
災害時、どちらの親からも「家族だから一緒に」と言われるが、私は一人しかいないのだ。
実母に、夫の実家にいる事を伝えると、さらに機嫌が悪くなり、「なぜあなたが行く必要があるの?」と責められる。
私の心は疲れ、反論する気も怒りの気持ちも無かった。
誰からも逃げてしまいたい…ただそれだけ。
と、私は辛い、辛い…そんな気持ちでいっぱいになり帰宅し、テレビをつけると災害の様子が映し出されていた。
これ程とは。
私が義母と実母の間に挟まれ、くだらない事で悶々としている間に、こんな酷い被害に遭っている人がいたのか。
義実家でも義母の話し相手ばかりでテレビを見ておらず、私は今頃になりようやくこの台風の影響の大きさを知った。
なんて自分は小さい。
恥じる思い。
生きていられるだけで感謝しなくては。
こんなくだらない事で悩めるのは幸せな事なのだ。
そう自分に言い聞かせている。
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