アラフィフおばさんが、20代女性に憧れる

久々に美容院に行った。
すると見慣れない新しい女性スタッフが増えていた。
若くて綺麗でお洒落。いかにも美容師という雰囲気。
鏡の前に案内してくれたが、鏡に映るその美しい女性と自分のギャップが酷く、改めて自分の老化や衰えを実感する。そもそも素材が違うというのが大きいが。
今回はその新人女性と、他の女性スタッフ、二人で私を担当してくれた。
二人共20代か…30歳前後。
本当に二人共美人なので見とれてしまう程だ。
しかし客である私は引きこもりの40代おばさん。
せめて活動的で話題豊富なら良いのだが、彼女達と合う話題が思い浮かばない。
美容院であるある話題と言えば、仕事、家族、趣味、旅行、美味しいお店…などなど。
どれをとっても話せる事がない。
彼女達に気を遣わせてしまうのではないか…そんな気がして一人で勝手に気まずい気分になっていた。
しかし私の心配は不要だった。
彼女達のトークの上手い事。
美容院にありがちな「お仕事は?」「休みの日は何をされています?」といった詮索系の質問は一切ない。
そうではなく、自分の話をしてくれるのだ。
「私、先日〇〇に行ってきたんですよ。そしたらこんな事があって…」
その話がくだらなくて面白い。
老若男女問わず面白いと感じられる「誰でもある失敗談」なのだ。
彼女達は二人で手を動かしながら、そんなくだらない話で笑いつつ、自然と私もその会話に入っていた。
美しくて会話も上手なんて。さらに相手を詮索しない優しさも感じる。
私が男ならすぐに好きになってしまいそう。
こんな女性になりたかったな。
40代のおばさんが20代の女性にそう感じるなんて…普通は立場が逆だけど。
久々に美容院での時間を気分良く過ごした。
近所や職場の女性達と話すより、ずっと楽しく感じた。
美容院は客なのだから、楽しませてもらって当たり前、そういう考え方もあるかもしれないが、私は今まで他の美容院ではずっと気疲れしていた…客なのに。
今まで美容院嫌いだったが、少しハードルが下がったように思う。
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