在宅ワークは性格が暗くなりそう

久々にパート先で酒家さんと話した。
そして久々に彼女が苦手だと再確認した。
休憩室で私が座っていると隣に酒家さんと、その取り巻きが座った。
酒家さんは元々私と同じ週2日程度のパートだったが、そのうち契約社員になり、仕事上では正社員の下のポジションではあるものの、実際は彼女の方が意見が通るという立場が逆転した状況になっている。
つくづく性格が強い人が勝つのだ…と思い知る。
仕事のデキなんて二の次三の次。
自己主張が出来て、コミュニケーション能力が優れている者が優位なのだ。
いつの間にか酒家さんはこの職場で気を遣われる立場になり、彼女が仕事をしていようがサボっていようが、誰も何も言わない。上司でさえも見て見ぬフリ。
矛盾を感じるが、それでも彼女のような強い人になれればどれ程楽だろうと思う。
「ころりさん、お久しぶり、元気だった?」
そう声を掛けられ、私も当たり障りのない会話をしようとした。
すると彼女に、「最近仕事が減ってるでしょ?」と痛いところをつかれた。
確かにそうだ。私が在宅でさせてもらっている仕事量が減っている。何とか仕事を貰っているような状況であり、私も最近この先どうするべきか悩んでいる。
しかし上司に「仕事が無い時は休みにして頂いて結構ですので…」と何度言っても仕事を回してくれるので、そこに甘えてしまっている。
だがその状況を知る酒家さんは、
「私なら辞めるわ。会社に気を遣わせてまで続けようと思わないけど」と言った。
そして、「ころりさんなら他でも雇ってもらえるわよ。この会社にしがみ付く事は無いんじゃない?」と言い、「そうよね?」と隣のパート女性の顔を見た。
話を振られたその女性は「そう…ねぇ…まぁ、どうかしらねぇ」と、答えづらそうに言葉を濁した。
酒家さんは私に辞めて欲しいのかもしれないが、だが滅多に会わない私にどうしてそこまで執着するのか分からない。
何かある度にこうして私に意見してくるが、他の人にも言っているのだろうか。
私なら滅多に会わない在宅ワーカーなんて、続けようが辞めようが興味はなく、本人の自由だと思うけど。
さらに酒家さんが言った。
「私は在宅で仕事なんて絶対やりたくないわ。何だか性格が暗くなりそう」
彼女の言葉一つ一つがグサリと刺さった。
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