女だから介護をするのは当たり前

私達と義父母が出かける時、義母が助手席に乗るのは今に始まった事ではない。
しかし初めてその行動を見た時、私は驚き傷ついた。
▶助手席に乗るのは誰?
▶義母マウンティング
改めてこれらの記事を読み返してみると、まだ1年前だという事が意外だった。
もっと長い間、義父母と関わっているような気がする。
以前にも書いたように、助手席問題では私が何を言おうが、息子である夫自身が「母が望む場所に座らせてあげたい」と言うのだから、諦めるしかない。
私もそんな些細な事で夫と喧嘩し、無理に助手席を奪ったといても虚しさが残るだけ。
だが「些細な事」と言いながらも、1年経った今でも、やはり毎回嫌な気分になっているのだから、内心納得出来ていない事を自覚する。
この1年の間に、何気なく義母に言ってみた事もあった。
「お義父さんの隣に座ってあげて下さいよ」
「もし事故に遭ったら後部座席の方が安心ですよ」
しかし義母は、「私は前の席でないと酔う」だとか、「後ろは狭いから足が辛い」とか言う。
するとこんな事でグチグチ言う自分がとても悪い嫁に思えてくる。
これぐらいの事でいちいち目くじらを立てるな――そう自分に言い聞かせているが、孤独感が深まるのはなぜだろう。
この日、義兄を含めた親子で食事をしている間も、全く今後の話にならなかった。
義父母と長男の間にはどこか壁があり、義母はほとんどの間、私の夫にばかり話しかけていた。
私の方が気まずくなり時々義兄に、「毎日お忙しいのですか?」「今はどの辺りに住んでいるのですか?」などと質問したが、その話題に義父母も夫ものってこない。
それどころか、すぐに義母が話題を変えて夫や私の事ばかり。
以前からなぜ次男ばかり可愛がるのか違和感があったが、この日もその事実を改めて実感させられた。
長男の嫁がいなくなった事で、義母は今まで以上に長男に対する関心が無くなったように思う。
それほど嫁のいない息子には頼れないの?
私の実家の母も兄ではなく私にばかり頼りたがる。
女というだけで介護をするのが当たり前、関わるのが当たり前だという考え方が重くて仕方がない。
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