新たな仕事の面接

先日応募した仕事の面接に行ってきた。
ハローワークの受付に行った。今までも時々気休めのようにハローワークに行く事はあったが、求職者の受付に座ったのは何年ぶりだろう。..
しかしこの2、3日は特に体調が急降下で、正直なところそれどころでは無い程体が重くて怠くて、応募した事を早まったか…と後悔していた。
化粧をしてスーツを着て、電車に乗る事を想像するだけで眩暈がする。
最近食欲が無い私の様子を見ていた夫は、「面接断れば?」と言っていた。
しかしそんな事は出来ない。
ドタキャンなんて相手に迷惑がかかる。
それもハローワークを通して応募しているのだ。ハローワークにもドタキャンの履歴が残り印象が悪くなる。
ここでもそんな事ばかり気にする私。
今から思えばやる気のない面接に行く方がずっと迷惑なのに。
それでも私は「よし!」と、自分を奮い立たせ面接に向かった。
事務所は小さな雑居ビルにあった。
エレベーターに故障中の張り紙が貼られており、私は暗くて細い階段を恐々上った。滅多に履かないヒールで足を踏み外しそうになる。
5階に着くと足がパンパン。息切れまでして、運動不足だからなのか、貧血が酷いからなのか……立ち眩みがしたのでしばらくその場に立ち呼吸が整うのを待った。
事務所のドアのインターホンを鳴らすと、すぐにドアが開き男性が顔を出した。
想像していたより若い。
40代半ばだろうか…ほぼ同年代に見えた。
勝手に60代ぐらいの社長をイメージしていたので、少し驚いた。
「お待ちしていました。どうぞ」
その口調は柔らかく、上品な印象だったので私は少し安心した。
ドアを開けるとそこは4畳半ほどの狭い空間。
え?こんなに狭いの?そんな印象。
私はその狭い部屋で社長と向き合い座った。
――続きます。(▶今までにない返しに気持ちが引く)
よく読まれている記事