人気のない求人に応募

ハローワークの受付に行った。
今までも時々気休めのようにハローワークに行く事はあったが、求職者の受付に座ったのは何年ぶりだろう。かなり久しぶりで何だか落ち着かなかった。
本当に仕事を増やすつもり?
新たな職場に関わるつもり?
自分でもどこまで本気なのか自信がなく、会社やハローワークからすれば迷惑な人間だろう。
私が応募してみようと思ったのは、少し前から気になっていた求人。
仕事内容には興味があるものの、子育てママばかり勤めていそうな会社のパート募集に応募する勇気が無い私。
「在宅ワークも可能」という事で、在宅での仕事量が増やせるのなら…と応募してみる事にしたのだ。
正直、「在宅」という事以外、この求人に魅力は無い。
時給は低く、交通費も無く、保険関係も無い様子。もちろん賞与や昇給なども無し。
普通のパートとして応募するなら皆除外する求人だろうと思う。
だが私の希望は「在宅ワーク」
交通費や保険などは不要だ。
受付に名前を呼ばれ、希望と募集条件に相違はないか確認された。
そして、こちらから聞かなくても応募状況を教えてくれたが、現在の応募者はゼロ。
やはり予想通り。
ハローワークの受付の人にも、「本当にこの条件で大丈夫ですか?」と再度確認された程。
なので私は、在宅ワークが目的である事を伝えた。
すると受付担当者は、「なるほど」と納得したものの、「最初からいきなり在宅勤務というのは難しいかもしれませんね」と言った。
しばらくはパートとして勤務し、慣れてきたら在宅勤務に切り換えるのではないかと言う。
確かに。
私は現在在宅で働く事に慣れてしまっているので、つい最初から在宅で出来るような気持ちになっていたが、会社側からすれば本当に仕事が出来るのか、どんな人間なのかを確認する為にも、最初は通勤を望むのが普通だろう。
「今電話でその事を確認しますか?それとも面接の時にご自分で話されますか?」
受付担当者にそう聞かれ、私は面接時に自分で話すと答えた。
もしかしたら少し通ってもいいと思えるかもしれない…その社長と直接会ってみて自分がどう感じるかにより、在宅希望の度合いも変わると思ったからだ。
帰宅後、夫にこの事を報告した。
すると夫に、「今のままでも十分なのに。無理に仕事を増やして体調が悪くなったり親に何かあった時どうするの?」と言われた。
そうなったらその時考えればいい。
この程度の仕事を増やす事まで制限されたくなかった。
だがその夫の様子を見て、在宅ワークを増やす事を理由に義父母の家に行く回数は絶対に減らせない…と改めて確信した。
よく読まれている記事