歳を取るほど自立から遠ざかる

「年齢を重ねれば自動的に成長するものだと思っていましたが、むしろ年々夫から離れられなくなっています」
というようなコメントを頂き、とても共感した。私も全く同じだ。
私も「自立」とは程遠い。
夫への精神的依存
経済的に夫に頼りながら言うのも何だが、どちらかというと経済的よりも精神的に依存している方が強く、もしも失えば生きていけない…と切実に思うのも「夫への精神的な依存」だ。
子供がおらず夫と二人暮らし。
友人も仕事も無く、毎日話す相手は夫だけ。
それが私だが、このブログを読んで頂いている方も同じような方が多いらしい。
私は母に「夫ばかりに依存してはいけない」と説教されるが、子供がいない主婦にありがちな事なのかな…と思う。
どうしても世間では子育てしているのが多数であり、少数派の私達は馴染める場所が少ない。
そんな環境下でもしっかりと自分の居場所と存在意義を見出している人は心から尊敬するし羨ましい。
しかし私はとてもそんな強い人間になれそうもない。
自分が望む事が自分で出来ない
少し前に家の浴室の換気扇が動かなくなった。
どうしよう、どこに電話すれば良いのかも分からない。
夫に相談したが、
「換気扇ぐらい動かなくても僕は気にならない」
「気になるのなら、勝手にどこかに頼んで修理してもらってよ。自由にしていいから」
と言われた。
自分は気にならないのかもしれないが、妻である私は気になる、修理したいと言っているのに。
さらに、修理したいなら自分で業者に依頼しろと言われた事にも不満と寂しさを感じた。
ある時、男性のブログを読んでいると、
「妻がリフォームを望んだので合い見積もりを取りました」
「妻が冷蔵庫を買い換えたいと言うので、機種を比較してみました」
そんな紹介がされていた。
いいなぁ。とても羨ましかった。
私も夫に希望を伝えれば、その後の行動は夫にして欲しいと思った。もしくはせめて一緒に相談に乗って欲しかった。
だがそう思ってしまう自分は全く「自立」出来ていないと思う。
人によれば、「夫が自由にしていいよって言ってくれているのでしょう?何が不満なの?」と思うだろう。一緒に考え助けて欲しいなんて甘えていると。
たかが換気扇ぐらいで。
嫌な母親と私は同じ
そして私は自分と実母を重ねた。
結局私は母親と同じなのだ。
そう思いたくないが、きっと同じ。
母は他人には良い顔をし、私一人にだけ全力で依存し甘え、気持ちをぶつける。
私は他人に思った事を言えない分、夫一人にだけ全て依存し甘え、自分では何も出来ない。
私に子供がいたら、きっと子に依存していたのではないだろうか。
そんな自分を見たくない。子がいなくて良かったのかもしれない。
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