災害をきっかけに親との同居が始まるかもしれない?
今日、帰宅した夫がテレビを見ながら、
「大変な事になっているね」と言った。
テレビでは九州豪雨の様子が放送されていた。
災害に遭われた方はどれ程大変だろうと、心が痛む。
そしてこれはいつ自分の身に起きてもおかしくない。日本中どこに住んでいても安心とは言えない。
なのでこの事について夫婦で会話をする事は大切だとは思うが、それでも私は夫がこの話題を始めた時、なぜか憂鬱な気分になった。
これ以上この話題をしたくない。
今朝も義母から電話があり、「怖いわねぇ、雨が酷くなる前にそちらの家に行こうかしら」を何度も繰り返され、何とかそれを免れたと思ったら、午後には実母から電話。
「一人で家にいて怖くなったら、うちに来なさいよ!」
怖いのは母ではないのか。
それならそう言えばいいものを、どうしてこんな言い方しか出来ないのか。
そんな母達と会話した為、今日はウンザリした気分だった。
正直なところ災害のニュースを見る度、災害自体への不安よりも先に、また母達から電話がかかってくると思う憂鬱さの方が大きい。
そんな私に夫が言った。
「うちも油断していられないね。いつ僕達も災害に遭うか分からないし」
私はふと気になっていた事を聞いてみた。
聞くのが怖いような気もしたが、聞かずにはいられなかった。
「ねぇ、もし私達が災害に遭ってしまったら、親はどうするの?」
すると夫は即答した。
「親の家が無事なら親の家に住むだろうし、どちらの家も災害に遭ったなら、どこか一緒に住める場所を探すよ」
「……ふーん」
やはり夫の中で親は切り離せないものなのだ。
という事は、災害に遭えばそのまま同居が当然となる。
私が黙っていると夫は続けて言った。
「それはそうだろう?ころりだってその時お義母さんが心配なら、お義母さんも近くに住める場所を探してあげればいいよ」
こうして聞いていると、夫はどちらの親にとっても良い息子なのだろうと思う。
一方私は災害時にまで親に対する優しさが欠けている。
だけどどちらの親であっても、一緒に住むぐらいなら車で寝泊まりしたいとさえ思う。
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