専業主婦が今から働くor遺族年金
夫が帰宅し、唐突に言った。
「遺族年金は夫の3/4だってね」
どうやら休憩時間にテレビで年金特集をやっていたらしく、それで知ったらしい。
私も夫も呑気だ。
金が無いくせに、真剣に老後の生活費について考えた事がない。
金が無いからこそ、考えないようにしていたとも言える。
だが、このところ年金不足問題の話題が続いており、嫌でも意識せざるを得ない。
私がつい先日も、「まだあなたが生きている間はいいけれど、あなたが先に亡くなったら私一人の年金なんてほとんど無いわよ。とても生きていけない」と愚痴った。
遺族年金があると知りつつ、それがどのぐらいの金額になるのか知らず、調べようとも思わなかった。知るのが怖い気もしていた。
そんな会話をしたものだから、夫は遺族年金について気にしてくれていたようだ。
テレビでは基本的な事を説明していたらしく、夫は覚えている範囲で私にも説明してくれた。
もし夫が先に亡くなった場合、
1.夫の老齢厚生年金額の3/4
2.夫の老齢厚生年金額の1/2+自分の老齢厚生年金額の1/2
のいずれか多い額が支給される。
そして私はふと思った。
これって、もし私が今からフルタイムで働いて社会保険に加入しても、遺族年金に限っていえば無駄だという事?
私が今から厚生年金に加入出来たとしても、10年…よくて15年程度だろう。
若い頃にフルタイムで働いていた時の期間と合計しても加入期間は25年程度。
そして私の過去の報酬も大した金額ではなく、今からフルタイムで働いたとしても更に下がるのは確実。
という条件で、私は自分が今から15年間フルタイムで働いた時の年金額を計算してみた。
するとやはり、夫の遺族年金の方が多い。
そうなのだ。
「老後一人になった場合」にのみ仮定すると、今から年金をかけても受給額は変わらないのだ――と思う。(間違っていたら指摘お願いします)
だがこれはあくまでも「このまま離婚もせず、且つ夫に先立たれた時」の話。
夫婦共に、老後も二人で長生き出来たなら、当然私も今から少しでも厚生年金を納めた方が夫婦の年金受給合計は増える。
ただ、私の心配は二人の時より一人になった時。
今まで無知が故に漠然と、「一人になった時が不安だから私も厚生年金を」と思い続けていたが、それこそ意味が無いような。
もっと若ければ違ってくるのかもしれないけれど。
※四の五の言わず働けば貯蓄が増え一人になる不安を軽減する事に繋がるのは承知の上です。今回は貯蓄額は無視し、「年金受給額」についてのみ書いています。
よく読まれている記事