長男の嫁、次男の嫁、それぞれの気持ち

昨日の記事に多くの方が共感して下さり、とても嬉しかったです。
「歳を取れば友人が一番。早く友人を作りなさい」私は嫌という程母からそう言われ続けている。...
また逆に、「私は友達が多く欲しい」という方もいらっしゃいました。
もちろん色んな気持ちや考え方があって当然。
コメントを読んでいると、環境や考え方が皆少しずつ違い、時には私とは真逆の立場で悩んでいる方もおられますが、なぜかそれでも共感できたり、伝わってきたりします。
内容は違えど、本気で悩んだり迷ったりしている。それがよく分かるから。
どんな形であれ、お互い老後に少しでも楽に生きられたらいいな…と思います。
長男嫁の気持ち
そんな中、長男嫁の方からコメントを頂いた。
そして次男嫁である私が羨ましいと。
その方は愚痴ばかり言っている私を非難する訳でもなく、今の私の現状に理解を示してくれた。
しかしそのコメントからは長男の嫁にしか感じられないであろう辛さや負担がヒシヒシと感じられ、私はまだまだ甘いな…と実感した。
長男の嫁は結婚した時点から、当たり前のように跡継ぎだと決めつけられ、その重圧を感じながら生きていく。
一方、次男の嫁はその重圧が無いからこそ、義両親に優しく接する事が出来る。まさに私がそう。
だがこれがいけなかったのか、義母は思い通りにならない長男嫁には強くあたり、「次男嫁は優しくていいわ」と言い、昔からずっと私に介護して欲しいと言い続けていた。
私はその度に嫌な気分だったが、それでも心のどこかに、「私は次男の嫁だ。お手伝いはするとしても、介護の中心には長男の嫁がいる」という気持ちがあった。その心の逃げ場があるのと無いのは大きい。
その結果、我が家の場合は長男嫁が逃げてしまった。
次男の嫁である私にとっては青天の霹靂。
「聞いてないよーっ!」と叫びたい気分。
次男嫁の気持ち
これでようやく本当に長男の嫁の気持ちが分かったというか。
元義姉も今頃、「ころりさん、私はずっとその気持ちだったのよ」と思っているかもしれない。
次男の嫁だから義両親に優しく出来る…というのは大いにある。
私は長男の嫁がいなくなり義両親と頻繁に会うようになってから、今まで以上に細かい事が気になったり、腹が立つようになった。漠然とイライラが溜まっている。
だが下手に今まで次男の嫁として「優しい嫁」を演じてしまった分、今更気の強い嫁になり切れない。
自分で自分の首を絞めたような。
こんな事なら最初から嫌われた方がずっと楽だった。
……なんて事を考えるのも、次男の嫁の勝手な言い分なのだろう。
自分に火の粉が降りかかってきた途端、逃げ腰になる。
だがそれでも、「長男の嫁だから当たり前」というセリフだけは言われる事がない。
そう考えれば、今の私はまだまだ長男嫁の辛さには及ばない。
時には他人から、「次男の嫁なのに偉いわね」と言ってもらえるのだから。
本当に不公平な話だと思う。
そもそも、長男嫁だろうが次男嫁だろうが、「嫁」という考え方自体が無くなればいいのに。
ただ息子と結婚をした女性。そうなりたい。
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